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学ぶということ

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今月に入り、私の職場は実習生ラッシュ

この仕事に就き十余年、年々やってくる学生も様変わりしてきたように思います

自分自身も歳をとったせいか?特にこの数年は、学生に顔をしかめることもしばしば

 

2週間の臨床実習にやってきた彼女

学校での授業はほぼ寝て過ごし、試験は軒並み再試に再試を繰り返しやっと迎えた3回生

教官からの情報はあながち間違いでもなく・・・あっけらかんとその事実を認める彼女

「この職業には全く興味がないけどお母さんが資格をもっていたほうがいいと言ったから」と

そんな彼女と二人三脚、いやほぼ引きずって歩く2週間(^^;)・・・妊婦には重労働です

基礎学力がないのは仕方がありません、だって勉強してないんだから

でも臨床指導する立場としては、なんとかこの仕事の魅力だけは伝えたい

その一心で、ため息、舌打ちを隠しつつ、毎日深夜までフィードバックを繰り返し

挙げ句、一体誰のレポートなんだかわからないくらいに手を加え、迎えた最終日

 

大学側が提示する達成レベルには全く至っていない彼女でした

でも、初日に彼女が見せた多少の不安に無関心が見え隠れしていた表情

それが日に日に変わっていく様は感じていました

最終評価を迷う私に、他のスタッフが学生時代実習先で言われたんだと教えてくれたこと

『私はあなたの将来には何の責任もないけれど、あなたが将来出会う患者さん達に対しては責任があるのよ』・・・と

最終日、大学に提出する評価表を見せながらの最後のフィードバック

「今まで興味を持ったことはなかったけど、はじめて楽しいと思えた」と話す彼女

毎日伝え続けた『人に触れ関わることへの責任とひきかえに私達が得る貴重な経験』

それが何なのかは少し・・・わかってもらえたのかもしれません

でも、彼女にその「何か」を教えてくれたのは、きっと私ではなく患者さん達なのです

結局私が彼女に点けたのは「D判定」、単位を落とし留年の可能性もあり得る不合格点

彼女がこれから出会うであろう多くの患者さん達に対して、私が負う責任です

その私に「先生に指導してもらってよかった、他だったら絶対途中で投げ出してた」と

涙ながらに言った彼女がいつの日か、同じ仕事に就いてくれますように。。。

 

「ゆとり教育」に「全入時代の到来」、そして目の前に広がる「就職氷河期」

何かに興味をもち、志し、学ぶことが、何だか難しい世の中になっているのかもしれません

そんな中で、3年間何も変わらなかった彼女の迷いを2週間で変化させた人との関わり

裏をかえせば、私自身彼女との関わりの中で学ぶことも多くあったのです

やっぱり、この仕事は魅力に溢れている・・・これも手放せない所以でしょうか

そんなことを考えつつ、久しぶりに夕暮れの中、家路に向かいました

そういえばhinataを迎えに行けるのは1週間ぶり

明日からシルバーウィーク、働く母さんはただの母さんに戻ります♪

 

 

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