出産のキオク~安産の神様~
ここからは出産のキオクを残しておきたいと思います
私の人生の記念すべき足跡として、そして・・・いつか母になるhiyoriのために
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今までのお産が予定日を過ぎることがなかったことや、早産が懸念されていたこともあり
予想外にもその日が過ぎてからは、焦りのために心ざわつく毎日
そんな気持ちが影響してか、前日の夜中にひどい頭痛で産院へ駆け込むことに
前回の産後、血圧が下がらず救急搬送されたこともあり、先生もすぐに診てくださったが
結局ただの偏頭痛で、陣痛もまだきていないので翌日の診察を待つことにして帰宅
翌日は朝から家事をひととおりこなした後、近所を散歩すること2時間近く
人気のない田んぼ道を歩きながら、見上げた曇天、冷たい冬の空気
命がこの空から降りてくる時、この世に生まれる時・・・それを人は選べないんだなぁ
そう思うと少し気持ちが落ち着き、なんとなくこれが一つ身で最後の散歩になる気がして
家に戻って遅い昼食をしっかりと食べた後、ゆっくりと昼風呂につかってからひたすら昼寝
保育園から帰った子供達は横になる私に、思わず声を揃えて「母さんダイジョウブ??」
そんな様子に小さく笑いながら、子供達を母に任せて夕方の診察へ再び産院へ
「2cm位開いてるけど、まだ赤ちゃんが後ろ向いてるからなぁ・・・促進剤うってもいいけど
血圧上がると困るから使いたくないし、まぁ、自然に降りるの待とうか」とつぶやく先生
そう言われたものの、帰り路は運転しながらなんとなく腰のだるさと鈍い痛みを感じ始め
家に着く頃には自分の中で「これ陣痛だな」と確信を持ちながらも、とりあえず夕食
定期的に痛みが来るようになっても、横になり10分ずつでも睡眠
そろそろ痛みで歩けなくなるな・・・と思い父親の運転で産院へ向かったのが夜12時前
今思うと、昼の散歩、ゆっくりつかった昼風呂、しっかりした食事、直前までの睡眠休息
お産に向けての備えが誰に指示された訳でもなく、自然な流れで行われた1日
すでに私の上に『安産の神様』が降りてきて、応援のエールを送っていたのでしょう
LDRに入る頃には陣痛は1分間隔でしたが、過去の経験からいきみのがしには自信あり
時計の秒針をじっと見つめて痛みが去るのを待ち、その隙に水分補給・・・の繰り返し
元々痛みで大騒ぎする方ではない上に、付き添いもないので黙々と一人で耐える時間
そういえば友人Yちゃんが「次は聖母マリアのように穏やかに産みたい」と言っていたっけ
まぁ、マリア様でも痛いもんは痛いわな・・・と思いつつ、黙っていきみのがしをする私も
陣痛はお産限定、するとこれも人生最後の痛みかと思うと、むしろ愛おしくすら思えて
微笑みこそできませんでしたが、陣痛中もうすら笑いくらいは浮かべていたかも・・・(^^;)
そのうち助産師さんが「静かに頑張ってるから内診のタイミングがわからないわ」と独り言
私)・・・いや、普通に痛いのは痛いんですけど ヽ(;´Д`ヽ)(ノ;´Д`)ノ
助産師) じゃあちょっと診てみましょうか・・・えっ!!(私:え?「えっ!」てなに??)
もう子宮口全開やわ!院長よびますね! (´Д`;≡;´Д`)アワアワ
そんなやりとりの後バタバタと分娩の体勢に入り、よしここから最後の勝負ねー!
母さん頑張るよ、と心の中で腕まくりをして・・・ひとふんばり!と思った瞬間
『おぎゃぁ~~~♪』 (あれ?もう産まれちゃった??)
そして、harumaの産声と共に聞こえた先生の声
「うわっ、まだ頭しか出てないのにもう泣いてるっ(先生そう言いながら笑ってました(;´▽`A``)
まだ肩出てないからもう一回いきんでね・・・はいっ!全部出ました☆オメデトウ~」
こうして入院後1時間足らずの大安産にて、私の人生の大仕事は終了したのでした
股にキズ一つ残さず、出血はわずか100ccもなく、汗の一滴もかかないまま
そして何よりも懸念された血圧の上昇もなく、本当に無事に終えた今回のお産
『特技は安産、趣味は子育て』三度の出産を経て、胸を張って言える自信がつきました
そして、産まれてきたharumaが、この世で最初に作った伝説
「アンタ、母さんの股の間からもう産声上げてたんだよ」と
想像するだけで笑えてしまう出生の秘密(!?)をいつか明かしてやろう。。。( ´艸`)プププ
その「いつか」は、生意気盛りの思春期に「うるせぇ、クソババァ」と言われた時か
はじめて彼女が出来た時の腹いせか(←タチが悪い母)、はたまた結婚式の祝いの席か(^^;)
・・・harumaが産まれた時、母さんは確かに安産の神様をみたよ、とひと言添えて
そう、この小さな手にはこれから続く未来への夢がぎゅっと握りしめられている
私の上に舞い降りた安産の神様へ・・・どうもありがとうございました
感謝の気持ちに変えて、この小さな命をしっかりと育てていきたいと思います
そしてhiyoriの出産の時にはまた・・・お出会いできることを願っています(*^-^)
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